雪の日 樋口一葉

見渡すかぎり地は銀沙を敷きて、舞ふや蝴蝶の羽そで軽く、

あはれ忘れがたき昔しを思へば、降りに降る雪くちをしく悲しく、

媒は過ぎし雪の日ぞかし。

幼なきより教へを受くれば、習慣うせがたく我を愛し給ふこと人に越えて、

今よりは構へて往来もし給ふな、稽古もいらぬ事なり、

雪と靄の森。うっすら白い径の先に、小さく人物の背。

不図ながむる空に白き物ちら/\、扨こそ雪に成りぬるなれ、

いとど降る雪用捨なく綿をなげて、時の間に隠くれけり庭も籬も、

田もかくれぬ畑もかくれぬ、日毎に眺むる彼の森も空と同一の色に成りぬ、

あゝ師の君はと是れや抑々まよひなりけり。

唯懐かしの念に迫まられて身は前後無差別に、免がれ出しなり薄井の家を。

嬢様この雪ふりに何処へとて、お傘をも持たずにかと

転ろばぬ様に行き給へと言ひけり、

無情かりしも我が為、厳しかりしも我が為、末宜かれとて尽くし給ひしを、思ふも勿躰なきは伯母君のことなり。

我が故郷を離れしも

我が伯母君を捨てたりしも、

此雪の日の夢ぞかし。

伯母君は我が上を歎げき歎げきて、其歳の秋かなしき数に入り給ひしとか、悔こそ物の終りなれ、

ふれば憂さのみ増さる世を、知らじな雪の今歳も又、

この一枚
白い長袖シャツ。雪と靄の森を歩む人物の写真に、「我が故郷を離れしも我が伯母君を捨てたりしも、此雪の日の夢ぞかし。」の縦書き。
胸には雪の森と、結びの一文。

胸にあるのは、すべてが決まった日の結びの一文と、雪の森の実写です。

つくり手は47storiesJP。山梨は一葉の、この一文です。

未販売です。

フォームの声が揃ったら、製作に移ります。

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いまの山梨
雪のついた枝と靄の奥へ、白い径がつづく森。奥へ人物が遠ざかる。
いまの山梨の、雪の森の実写。
人物は、生成AIが描いた架空の巡礼者で、実在しません。
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第三十八回で、『雪の日』の山梨を語っています。

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