桜島 梅崎春生

行き先が、一枚の紙で決まったことはありますか。

辞令でも、合格通知でも、たった数行の紙でも。

敗戦の年の夏。桜島の海軍基地に、本土決戦を待つ暗号兵がいました。

彼のもとに来た紙は、暗号でした。訳したのは、彼自身です。




島で、彼は待ちます。死ぬ側として。

待ちます。

まだ、待ちます。

八月十五日。

赤と青との濃淡に染められた山肌は、天上の美しさであった。

彼は生き残りました。これは、いまの桜島です。錦江湾の浜から、フェリーで十五分。いまも噴煙を上げています。

写真の人物は、生成AIが描いた架空の巡礼者で、実在しません。

この一枚
白い長袖シャツ。桜島岳を望む浜に座る人物の写真に、転属電文のカタカナの縦書き。
胸に、浜の写真とこの電文が入ります。

胸にあるのは、彼を島へ送った一通の電文と、いまの錦江湾の浜の実写です。

つくり手は47storiesJP。鹿児島は梅崎春生の、この電文です。

未販売です。

必要数の声がそろい次第、製作します。窓口はフォームです。

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第三十五回で、『桜島』の鹿児島を語っています。

#35 鹿児島『桜島』を聴く